小豆島産ブラッドオレンジへの夢

 

イタリア原産のブラッドオレンジ。

真っ赤な果肉とあふれ出る果汁が抜群に美味しい果実です

園主が学生の頃より、いつか自分でも絶対に育てると決意し特別な思い入れのあった品種。

地中海によく似た気候のここ小豆島、三都半島に「ブラッドオレンジの新たな産地を作りたい」

そんな思いから、私たちの畑で現在、最も多く育てている品種です。

荒廃地だった場所を自分たちの手で開墾し、「タロッコ」と「モロ」の2品種を栽培しています。

苗木を植えて今年で9年目。ようやくブラッドオレンジも販売できるようになりました!

みなさまにお届けできるようこれからも大切に育てていきたいと思います。


ブラッドオレンジ栽培までの道のり

□畑の再生

農業を志し、最初に取り掛かったのは耕作放棄地の開墾でした。

ブラッドオレンジを植えようと決めたところは、昔タバコや芋、小麦などを栽培していた畑でしたが耕作放棄地になって30余年。

大木がそびえすっかり荒れ果てた山と化していました。

今考えれば無謀…とは思いますが、当時の私たちは夢いっぱいの怖いもの知らず!

草を刈るところからスタートし、ノコギリで大木を一本一本切り倒し、抜根。さらに土中に一面広がっていた笹の根もすべて掘り起こし、約1年をかけてようやく畑へと再生しました。父をはじめ友人や農業の先輩などたくさんの方々のお力添えも頂き感謝感謝の日々でした。

本当に大変な日々でしたが今思えば、最初に「自分たちの力で山を畑へと再生できた」ということが、「頑張ればできる!」という自信にもつながったように思います。

□やはり…一筋縄ではいかないブラッドオレンジ栽培

小豆島は自然豊かゆえに様々な野生生物が棲息しています。

この場所で農業をする上で必要不可欠なのが鳥獣害への対策。実都農園の園地も例外なくすべての畑をワイヤーメッシュや電気柵で囲っています。

ブラッドオレンジの苗木を植えた当初は、畑の周りをぐるっと電気柵のみで囲っていました。しかしある日、鹿が電気柵を突破!

苗木の皮を剥ぎ、新芽や枝までもきれいさっぱり食べられてしまいました。ひどく傷んでしまった苗木は回復することなく全て改植することに…

このままではいかん!と、それまで電気柵のみだった対策をワイヤーメッシュ+電気柵を組み合わせたものに取り換えました。

獣害のみならずまたある時は台風の塩害により葉が枯れてしまったり、冬の強風や寒波によってせっかく実った果実が落果してダメになってしまったり…自然相手ゆえにやはりブラッドオレンジ栽培は一筋縄ではいきません。

毎年、反省もありつつの試行錯誤の日々ですが、その分無事に収穫を迎えられた喜びはひとしおです!

皆さまにブラッドオレンジをお届けできるよう大切に栽培していきます。


実都農園で栽培しているブラッドオレンジ

ブラッドオレンジ

  ーモロ種ー

   2月下旬頃~

 

まさにTHEブラッドオレンジ!という果肉の色。完熟すると果肉は濃い赤紫色になります。

芳醇な香りとベリーのような風味も感じられ、生食はもちろん加工にも向いています。

 

ブラッドオレンジ

  ータロッコ種ー

   3月中旬頃~

 

モロ種に比べると果皮や果肉の赤色は控えめですが、果汁が多くブラッドオレンジらしい芳醇な香りが美味しい品種です。

そのままカットフルーツとしてお召し上がりいただくのがおすすめです!